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独自

Milano Salone

2015-2019

システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)とミラノサローネの関係は、特別招聘教授の田子學の呼びかけから始まった。2014年にSDMの目玉授業の一つであるデザインプロジェクト(Dpro)で、ミラノサローネの内容と重要性が紹介され「いつかSDMからもミラノサローネに出展したいと思っています。みなさん、行きたいですよね!?」この言葉がスタートだった。白坂成功教授と特任講師の富田欣和がミラノサローネ・サテリテ事務局に働きかけ、慶應SDMの名物授業の一つである”Design Project”で良い成績を納めた2つの学生チームがアイデアを形にして、初年度の出展は行われた。

2年目からは、場所をミラノ市内に移し展示を行い、3年目には市内展示でも一番人が集まるSuperStudio内での展示を実現させ好評を博す。

4年目は、SDMの修了生の企業と一緒に、SDMからは2つの学生チームが出展をし、多くの人の共感を得るとともにプロダクトの販売という新しい目標を達成させた。

SDMにとってのミラノサローネは、Design Project などを通じて出てきたアイデアのプロトタイピング、特にValidation(妥当性確認)を行う場として活用をしている。他の国際展示会との大きな違いは、世界中から集まった感度の高い人たちに対して、Why(=なぜこのアイデアが世の中に必要なのか?)をしっかりと語れる場であり、それをしっかりと受け止めて、反応を返してくれる場であることである。このような場は他にはなく、とても貴重な場となっている。

milanosalone2015

ミラノサローネとは

1961年、イタリア家具やインテリア小物の輸出を促進するために誕生。1965年、大手家具部門の企業が初めてひとつの商用展示スペースに集結。出展者がそれぞれのブースで差をつけようと意識し始めたため、盛り上がりを見せるようになる。1967年より「国際」家具見本市が始まり、隔年開催見本市も増え、巨大見本市「iSaloni(イ・サローニ、複数の見本市の意)」へと成長していく。1998年から「SaloneSatellite(サローネサテリテ)」と呼ばれる、事前審査を通過した若手デザイナーによる自主展示会場が設けられ、以降ユニークで意欲的なデザイナーの登竜門的存在となっている。


一方、ミラノサローネの時期に、ミラノ市内で自主的に行われる展示が数多くある。ミラノサローネに集まる関係者を目当てに始まったと言われており、これらを総称してFuori Salone(フォーリサローネ、サローネの外の意)と呼ぶ。フォーリサローネはミラノ市内の様々な場所が期間限定の展示空間になる。


最近では、ミラノサローネとフォーリサローネを合わせて「Milano Design Week」と呼ばれており、全体で100万人規模の人々で賑わう世界一のデザインの祭典と言われている。


milanosalone2015 SDM Booth3

milanosalone2015 SDM Booth


 


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